フェルスタッペン レッドブル移籍の裏側
トロロッソで2年目のシーズンを戦っているマックス・フェルスタッペンが来年、レッドブルへ移籍することは公然の秘密であった。だから彼がレッドブルへ移籍することになっても驚きはしない。
だが来週のスペインGPからレッドブルへ移籍するとなれば話は別である。
レッドブルはフェルスタッペンがスペインGPからレッドブルに乗ることを発表した。クビアトは彼と交代でトロロッソに乗ることになる。
フェルスタッペンが来年、レッドブルに移籍するのは、そうしないとフェルスタッペンは来年移籍が可能になるからである。彼の契約には、来年彼がレッドブルへ移籍できない場合は自由に移籍できる条項があると見られている。
つまりレッドブルがフェルスタッペンをキープしたければ、彼をレッドブルへ昇格させるしか方法がなかった。そしてフェルスタッペンは今や若手No.1としてどのチームからも注目されるドライバーである。
それが早まったのは今年のクビアトのパフォーマンスがチームの期待を下回っていたからである。中国GPで表彰台に登ったものの、地元のロシアGPではオープニングラップでベッテルと二度にわたって接触し後方に沈んだ。また昨年のパフォーマンスもチームメイトのリカルドに比べて下回っていて、今年クビアトはあとのない状況であった。
その中国GPでもベッテルのインをついて、接触ギリギリの走りを見せており、ベッテルからは非難を受けていた。クビアトがもともとそのような危ない走りをするドライバーでないことから、彼がかなりのプレッシャーを感じていたのは間違いない。
だからこの移籍自体は驚きではない。だがさすがにスペインGPから交代するとは予想できなかった。
だが考えようによってはこの話はクビアトにとっても悪い話ではないかもしれない。いまのところトロロッソのパフォーマンスは素晴らしい。時にはレッドブルを上回るほどである。
まだクビアトはシートが確保されているわけだし、このトロロッソで活躍することで彼の未来は開ける。
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