レッドブルのタイヤ種類の変更は正しかったのか?
レッドブルはリカルドのタイヤ交換直前に交換するタイヤの種類をソフトタイヤからスーパーソフトに変更した。果たしてこのレッドブルの判断は正しかったのだろうか。結論から言うとソフトタイヤに交換しててもリカルドは勝てた。
今回は雨上がりのレースでタイヤに厳しくないモナコの路面もあり、ドライタイヤの選択肢が分かれた。
実際、1位のハミルトンがウルトラソフト、2位のリカルドがスーバーソフト、3位と4位のペレスとベッテルがソフトタイヤだった。みんな48周前後走り切ったのだが、最後まで4台ともペースは変わらなかった。
一番タイヤに厳しいと思われていたハミルトンですら最後に少しだけペースが落ちたくらいで問題はなかった。このレースだけに限れば、タイヤ選択はどのタイヤでもよかった。
それにモナコGPは絶対に抜けないので、ハミルトンがウルトラソフトで、リカルドがソフトタイヤでハミルトンが1秒以上速く走れても、リカルドが一度前に出れば全く問題はなかった。そしてそれはハミルトンが証明している。
この2レースで気になるのはレッドブルがライバルの作戦を気にしすぎていることである。スペインではフェラーリが3ストップに変更したのに合わせてリカルドを3ストップに変更してリカルドは勝利を失った。この時はまだフェルスタッペンが勝ったので(チームとしては)よかった。
モナコではハミルトンがウルトラソフトタイヤに交換して慌てて、交換するタイヤをスーバーソフトに変更して失敗した。
だがトップを走るドライバーは慌てる必要はない。スペインもモナコも抜きにくいサーキットである。そうであるならば、トップのドライバーはトラック上のポジションだけを気にして、自ら動く必要はない。基本的に自分達の作戦を実行し、2位以下のドライバーがタイヤ交換してから、彼らの作戦に合わせればいいだけである。
本当に勝てるレースを失ったリカルドはがっかりしている。でも私たちは知っている。この2レースで勝てなくても、君がグリッド上で最速ドライバーの1人であることを。そして真のウィナーが君であることも。
そして必ず来るであろう次のチャンスで勝つのが君であることも知っている。
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