ロン・デニスがマクラーレングループのCEOに復帰した。これで今後のマクラーレンにはどのような影響があるのであろうか。
ロン・デニスは1982年から2009年までマクラーレングのチーム代表を務めていた。2013年からは会長職に退いていたが、今回、マーティン・ウィットマーシュからCEOの座を引き継ぎ、両方の職を兼務する。
ウィットマーシュの今後についてはまだ何も発表がない。マクラーレンの2013年シーズンは1980年以来の表彰台なしという悲惨な結果を残しており、ウィットマーシュはその責任を問われたと思われる。元々、ウィットマーシュはロン・デニスとの関係が悪化していたが、株主からの支援を得て、この職に留まっていた。だが昨年の成績がふるわなかったこともあり、株主の支援を失いCEO職を辞任することになった。
マクラーレンは2008年にルイス・ハミルトンがチャンピオンを獲得してから栄光から遠ざかっており、1998年以降コンストラクターズ・タイトルを獲得していない。
ロン・デニスは2月には2014年の新しい体制を発表すると述べている。そこにはウィットマーシュの名前はないか、あっても閑職にに追いやられることが確実である。彼の後任にはメルセデスGPを退職したロス・ブラウンが有力と伝えられているが、有力な個人に権力が集中することを嫌うロン・デニスが彼に任せるかどうかは不透明な部分が多い。
ただデニスは、グループCEOとしてのホイットマーシュの任務と、グループ会長およびマクラーレン・オートモーティブのスポーツカー部門の責任者を兼務するので、F1活動をある程度は他の人物に任せざるを得ないのは事実である。