元マクラーレンで、現メルセデスAMGのテクニカルディレクターのパディ・ロウが燃料消費で勝敗が決まることは望まないと語った。
2014年からドライバーは100kgの燃料でレースを完走しなければならない。これは昨年までの約60%程度の搭載量である。
燃料使用量について問われるとロウは「それほど大きな影響があるとは思わない。確かにレースでの考える要因にはなるが、燃料が勝負を決めるようなことはないと思う」と述べた。
「昨年も燃料不足でドライバーが止まったり、マレーシアGPでは燃料消費を抑えるためにペースを落としたことはあった」
ハミルトンはマレーシアGPで何度も燃料消費を抑えるために、ペースダウンするように無線で指示された。
「そういう状況には不満だ」とロウは認めた。「だがこの数年間、同様の事はあったし、燃料消費やタイヤは勝敗を決める要素だった」
「だからそれらは2014年もレースを決める要素にはなる。でもそれだけでレース結果が決まることはないと望みたい」
レッドブルのエイドリアン・ニューウェイは今年の多くのレースで燃料消費を抑える必要があると警告している。
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この2人の発言の違いは興味深い。つまりこれらの発言は、メルセデスは燃費に不安がなく、ルノーには不安があるように聞こえる。結局の所、今年のパワーユニットでは使えるエネルギー源である燃料の量は100kgと決まっているので、そこからいかに多くのエネルギーを回収できるかが勝負の鍵を握る。
ヘレステストの結果を見ても明白なように、現状ではメルセデスはルノーをリードしているようである。