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コスワースはF1に復帰できるのか?

コスワースがF1への復帰を諦めていないことを明らかにした。 コスワースは今シーズン使われることのない2014年用のパワーユニットを公開した。 2014年にF1は2.4リットルのV8エンジンから、ターボ付きの1.6リットルのV6エンジンへ変更になり、新しいエンジン開発には膨大な資金が必要とされることから、コスワースはF1から撤退したと見られていた。 もともとこれはF1のエンジンのレギュレーション変更が直列四気筒ターボで検討されていた際に、フォルクスワーゲンが興味を持ち始まったが、エンジンレイアウトがV6に変更になりフォルクスワーゲンが興味を失い、コスワースが独自に進めていたプロジェクトである。開発は2010年から始まり、当初は直列4気筒で始まり後にV6に変更されて継続されていた。 コスワースはF1への参戦を諦めているわけではないことを明らかにしている。 F1復帰について問われたコスワース社長のライシンガーは開発を支援し、搭載するチームがいなかったのでF1プロジェクトを断念したと述べている。今後、コスワースエンジンを搭載するチームが表れたなれば、F1への復帰が実現すると認めた。 だが実際にコスワースがF1に復帰するのは難しいと思う。というは今はエンジンメーカーがギアボックスもセットで提供するのがトレンドである。中堅チームとしてはその方がリアエンドの開発を丸投げできるので好都合で、開発費用を削減できる。 またスポンサーを獲得する際にメーカー系のエンジンの方がアピールしやすい。関係者やファンの間ではコスワースは立派なブランドで通用するが、F1をよく知らないスポンサー関係にはメルセデスやフェラーリの方がはるかに有名で、わかりやすい。 もちろんコスワースが、かつてのように手ごろな価格で、メンテナンスも簡単なパワーユニットを提供できれば、搭載するチームも出てくるとは思うが、その実現性は低い。 我々がコスワースの名前をF1の中で再び見るのは、難しい情勢である。

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