メルセデス トラブルの原因はオーバーヒート
メルセデスはエンジンコントロールユニットがオーバーヒートして故障し、優勝を逃すという結果を招いた理由をまだ解明していない。
メルセデスはモントリオールで、近代F1史上初の6連続1-2フィニッシュを目指していたが、二台のMGU-Kのトラブルで望みを絶たれた。
ルイス・ハミルトンのシステムは36周目のターン10で落ち、ニコ・ロズベルグはその直後、37周目のターン10で同様のトラブルに見舞われた。
メルセデスAMGの代表であるトト・ウルフは高い温度がこのようなシステムトラブルを起こすとは予想していなかったと述べた。
「全く同じタイミングで高温だったERSのMGU-Kのコントロールシステムが故障したが、温度が最重要項目だとは考えていなかった」
「これで2人は同じパワーユニットを搭載し、同じペースでレースをして、同じ温度だったことがわかる」
「MGU-Kのことをいうと、確かに温度は予想よりも高かった。でもそれがこんな大きなトラブルになり、MGU-Kをシャットダウンし、リセットできなくなるとは考えもしなかった」
MGU-Kの故障はブレーキング時の回生負荷を変え、ブレーキに余分な負荷をかける。
ウルフは温度はハミルトンが2度目のタイヤ交換をして止まっている時にピークを記録し、それが引き金になってブレーキの故障を引き起こしたと考えている。
「我々は2人のドライバーに、電気モーターを失って、モーターの負荷を失い、ブレーキがオーバーヒートしてるので、ブレーキをうまく管理するように話していた」
「ブレーキバランスを変えて、2人とも注意するように話した」
「2人とも指示に従っていたが、それでもかなり限界だった」
「ルイスがピットに入ってきた時、温度が上昇し、彼が出て行ったらブレーキペダルがソフトになり、そして完全にダメになった。ニコのマシンは幸運なことに同じ事は起こらなかった」
ウルフは、システムのオーバーヒートがモントリオール サーキット特有の問題かどうか、温度対策をすべきかどうか、まだわかっていないと述べた。確かに日曜日の気温は週末を通して一番高くなっていた。
「まだよくわからない。わかっているのは温度が高くなり、予想もしていなかった重大な結果を引き起こしたことだけだ」
resourse : Canadian GP: Mercedes says overheating caused failures
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