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2016年シーズンで知りたい10のことーその2 ルノーのカムバックは成功するのか

Renault-006-s 2016年の注目ポイントを取り上げるこのシリーズ。第2回目はチームとしてカムバックしてくるルノーを取り上げる。 ルノーがカムバックしてくるとはいえ、元々買収したロータスは5年前までルノーとして活動していたわけで、そういう意味で言うと大きく変わるわけではない。2014年まではルノーエンジンを使用していたし、抜けたメンバーも多いが大筋では変わりがない。 お金がなくても人員が抜けてもロータスは実に的確な開発を続け、それなりの結果を残してきた。昨年ベルギーGPでグロージャンが表彰台に登ったのは奇跡的ですらある。 ではそのルノーは今年活躍できるのであろうか。彼らが今年勝てるかと問われれば答えは「ノー」である。 まずは彼らのパワーユニットがどこまで性能を上げてくるかが注目点であるが、それは未知数である。元メルセデスのマリオ・イリエンがコンサルタントとして関与しているが、いきなり競争力が増すとも思えない。 マシン自体の競争力は昨年の資金不足の中、開発を続けられていたかどうかが問題である。 だが少なくなったとはいえ優秀なスタッフは今でも残っており、速さのコストパフォーマンスに優れているチームだけに、資金的な問題さえなければ年に数回は表彰台を狙える可能性はある。 ただ問題はその資金をどれだけ調達できるかが問題である。ルノーの経営はとても順調とは言えず、彼ら自身のお金をつぎ込むことは難しいだろう。そうなると外部のスポンサー次第となるが、そうなるとレッドブルから離れたインフィニティ頼みとなるのかもしれない。 インフィニティは日産自動車のブランドなので、会社の業績だけではなく資金的な面でも日産頼みとなるのも仕方ないのかもしれない。 そしてもう一つの注目点がカラーリングである。ルノーはスポンサーを含む体制面やカラーリングを1月中に発表すると述べている。彼らが伝統のルノー・イエローとして戻ってくるのかどうかが注目される。