2016年シーズンで知りたい10のことーその5 ハースは活躍できるのか
昨年の今頃、レースは18台で争われるかと思われていた。ケータハムが脱落し、マノーも走れないと見られていたからだ。
さらにいうとロータスやザウバーも危機的状況にあり、各チーム三台のエントリーも考えなければならない状況であった。
だがマノーは奇跡的に復活し、ロータスもルノーに買収された。そして今年新しいチームが参入してくる。
アメリカを本拠地にするハースである。最近、参入してきたチームはどのチームも芳しい成績が残せておらず、撤退したチームが多い。
ではハースは今年活躍できるのであろうか?
彼らはフェラーリと協力関係にある。これはとても大きな強みだ。フェラーリの風洞を使い空力のテストを繰り返している。彼らはまだF1にエントリーしていないので、風洞実験の使用時間の制限を受けない。
またハースはPUからギアボックス、サスペンションに至るまでマシン後部をまるごとフェラーリから供給を受ける。これは新しいチームにとってはとても助かる。
ハースはモノコックとフロントサスペンション、フロントウィング周りだけに専念できるからである。これはリソースの限られている新参チームにとって、計り知れないメリットがある。
さらにモノコックはダラーラの協力を受けて作成している。
ドライバーは表彰台経験のあるグロージャンとグチエレスである。これはなかなか期待が持てる。
ハースは今年、何回も得点を稼ぐことが出来るだろう。何回ポイントが取れて、コンストラクターズポイントが何点かは、彼らのレース運びや信頼性にかかってくるので、はっきりとは言えない。
だがハースはザウバーやマノーにとっては手強いライバルになるだろう。マクラーレン・ホンダのライバルにはならないように願っているが、それはマクラーレン・ホンダの出来次第であろう。
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