
昨年も今の時期年間21レースが予定されていた。だがそこから意味不明の韓国GPとドイツGPが抜け落ち、なんとか19レースでおさまったという経緯がある。
そして今年も、現時点では前代未聞の21レースが開催される予定である。本当に21ものレースがおこなわれるのであろうか。
まずは昨年同様、開催が危ぶまれているGPがある。アメリカGPである。もともとアメリカGPはテキサス州から補助金をうけて開催されていた。この州からの補助金はGP開催が地元に経済効果があるという想定のもと支払われていた。
だが当初の想定より経済効果が少ないことが判明し、補助金が減額されたのである。
同じようなことはスペインGPでも言われているが、差し迫った脅威ではない。
もう一つはアゼルバイジャンの首都バクーで開催される新しいGPはまだコースの認可を受けていないので、開催までに認証を得る必要がある。
それにしても年間21レースも開催されたら、どうなるのであろうか。正直、テレビでF1を観るだけでも相当な労力である。もし今年もメルセデスがスタートから独走するとなると、そんなレースを見せられるファンの立場に立ってもらいたい。
さらには実際に移動するF1サーカスの面々の苦労たるや、想像を絶する。過ぎたるは及ばざるがごとしということわざがあるように、多すぎるGPはひとつあたりのレース価値を下げると思う。
ひとつのレースが終わり、その余韻に浸っているうちにもう次のレースが来てしまう。これではファンも関係者もいいことがない。
やはり年間16GPくらいが適当ではないかと思うのだが、開催権料目当ての新興国での開催が増えている現状から見るとまだまだ増えるかもしれない。