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2013総集編 アロンソ 驚異のランキング2位

ベッテルが4年連続チャンピオンを獲得したが、ランキング2位になったこのドライバーもまた見事だった。いうまでもない現代のベストドライバー、フェルナンド・アロンソである。 フェラーリはカナダGPで投入したアップデートが大失敗で他のチームに対して2ヶ月ほど開発で後れを取ってしまった。これは開発スピードが驚異的に早いF1では致命的である。実際、チームメイトのマッサは前半はいい走りができていたのだが、後半は失速してしまった。 だが彼が悪い仕事をしたわけではない。 彼らはシーズン後半戦4番目か5番目の競争力しかないマシンに乗っていた。つまり彼らのランキングはマシンの競争力だけから見ると、8位でも10位でもおかしくはない。実際にチームメイトのマッサはランキングが8位である。それが当然の順位である。 それだけにこのスピード不足のマシンでランキングの2位につけたアロンソの実力は誰もが認める。これがどれほど大変な仕事なのか理解するのは難しい。 それにしてもアロンソはどうもこうしてマシンに恵まれないのであろう。 彼はキャリアの中で一度も圧倒的に速いマシンをドライブしたことがない。 彼はあのミハエル・シューマッハーを実力で倒した男である。ベッテルを倒せないわけはない。これだけマシンの差があるにも関わらず、ベッテルが連続チャンピオンを決めた4年間のうち2回は後一歩でチャンピオンになれる可能性があった。 だが今のフェラーリとレッドブルの差は圧倒的で、アロンソが勝つには多少の運が必要であり、残念ながらアロンソは運に恵まれなかった。 アロンソのランキングの2位はベッテルとレッドブルが圧倒的なこの時代、ほとんどチャンピオンと同じ価値を持つ。 せめてフェラーリが一番のマシンではなくても、レッドブルとの差が少ないマシンを提供できれば、アロンソはベッテルに勝負を挑めるだろう。それが2014年になるのか2015年になるのかはわからない。 だがそれでも彼がベストドライバーであることは変わりがない。 関連記事:アロンソがチャンピオンを逃した三つの理由

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