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2013総集編 4年連続王者ベッテルの更なる進化

166988025_MT_0874_5DB0051BD901708404AC14362943FE14-s 今シーズンはベッテルの圧勝というイメージが強いが、実は夏休み前まではそうではなかった。夏休みが終わる前のハンガリーGPまで10戦でベッテルは「たったの」4勝しかしていない。 ハンガリーGP終了時点で2位のライコネンとの差は38ポイントの差しかない。この時点で、チャンピオンシップはどう転んでもおかしくはなかった。 ただベルギーGP以降の彼は圧倒的だった。もちろんマシンの性能が飛躍的に上がったことは間違いがない。だがそれを使いこなすのはドライバーである。ウェバーが後半戦も勝てなかったにも関わらずベッテルは9連勝。まさに圧倒的という強さを見せて4年連続チャンピオンを獲得した。 だがこの9連勝も全てが楽勝だったわけではない。特にシンガポールと日本GPは負けていてもおかしくなかった。それでも勝てるのがベッテルのすごさ。ポールポジションからでないと勝てないとか、マシンがいいから勝てるとかいう批判を見事に吹き飛ばした。 チャンピオンシップのポイントテーブルを見るとよくわかるのだが、ベッテルが一番安定している。勝てなくてもほぼ全てのレースで表彰台に上っている。他のドライバーはいい時と悪い時がはっきりしている。特に前半戦、速さでレッドブルを凌駕していたメルセデスは典型的である。 レッドブルのマシンが最速なのは間違いがない。だがこのマシンが乗りやすいかというと、そうではない。実際にウェバーはこのマシンを乗りこなすことができずにランキング3位で終わった。速いマシンは運転しやすいマシンではない。誰にでも乗れるマシンではない。だからこそベッテルの能力の高さが際立つ。 今年もさらなる進化を見せたベッテルの走りはあまりも見事であった。 関連記事:ウェバーがベッテルに対抗できなくなった理由 関連記事:ベッテルはマシンがいいから勝てるのか?

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