2014年F1技術レギュレーション7つの変更点
今年はF1のレギュレーションが大きく変更された。ここでは影響の大きな7つのポイントに絞ってまとめてみた。
1.フロントウィングの幅の減少
フロントウィングの幅は150mm狭くなり、1650mmになる。つまりウィングは片側で75mm狭くなり、タイヤの外側にあったエンドプレートはタイヤの中に位置する。これはフロントタイヤの乱流を大きくし、マシン全体のエアフローを悪化させる。
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2.TVカメラ
テレビカメラを空力的に利用しないようにフロント・サスペンション直前の特定領域に設置するように義務づけられる。
3.サイドポッド
側面の衝撃吸収のために幅が広くなる。またそれ以外にもパワーユニットの冷却容量が増えることにより、空気取り入れ口の開口部が広くなる。
4.リアウィング
リアウィング下側のビームウィングは禁止。またリアウィングの上下幅が狭くなり、ダウンフォースが削減される。また追い抜きがしやすいように、DRS作動時の開口部が50mmから65mmになりドラッグが減る。
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5.排気管
排気ガスを吹き付けて空力学的なアドバンテージを得ることを禁止するために、排気管は車体中心軸から出る一本だけになる。
6.パワーユニット
1.6リットルV6エンジンにシングルターボが装着され、2基のエネルギー回生システム(ERS)を用いて駆動されるモーターがそれを補完する。さらにギアは7速から8速へ変更されるが、ギア比は年間を通して固定される。燃料は1レースで100kgの制限があり、燃料使用にも1時間当たり100kgの制限がかかる。
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7.ノーズの高さ
安全性を考えてノーズの高さは550mmから185mまで引き下げられた。
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