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2005 F-1 Rd7 ヨーロッパGP 観戦記 決勝

最終ラップに入ったライコネンとアロンソの差は1.5秒。 なんとかライコネンが逃げ切れるかと思ったその瞬間だった。 右フロントのサスペンションアームが木っ端微塵に砕け散った。 ほとんど手に入れていた勝利だけにライコネンにはつらい結末。 カーボンファイバーで作れらたアームならではの壊れ方だったが、かなり衝撃的なラストだった。 スローモーション映像を見ると、あの状態でもライコネンはカウンターを当ててマシンを立て直そうとしていた。 本能なのか、前にいるバトンにぶつからないようにしたのかはわからないが、大事故にならずによかった。 ライコネンの事故直後にアロンソが雄叫びを上げたらしいが、大事故につながりかねない事故だっただけに少し残念。 このアクシデントはアロンソが最後の最後まで諦めないでアタックし、ライコネンがペースを上げざるを得ず、その為にサスペンションアームに過大な負担がかかったためだ。 そういう意味ではアロンソの喜びはよくわかる。 チャンピオンシップにおけるこの勝利の意味はとても大きい。 バイブレーションはスピードを上げれば上げるほど加速度的にひどくなるので、ライコネンに取っては厳しい追い上げだっただろう。 ライコネンのフラットスポットはジャック・ビルニューブを周回遅れにした時に作ってしまったようだ。 ニュルブルクリンクの1コーナーはブレーキングを残しながら、ターンインしていくのでブレーキロックをしやすい。 それから15周くらい、ライコネンはかなり厳しいドライビングを強いられた。 ただ車載カメラからでも確認できるほどのバイブレーションの中で、あのタイムを出すドライビングは見事だった。 それにしても惜しいレースを失ったライコネン。 これで勝てればアロンソとのポイント差は20点だったのだが。 結局、アロンソとのポイント差は32点差となってしまった。 アロンソとルノーの調子が安定してい連続入賞が続く以上、この差を詰めるのはなかなか難しそうだ。 ただライコネン&マクラーレンの好調は続きそうなので、鍵を握るのはモントーヤになりそう。 モントーヤがライコネンとアロンソの間に入るようになるとチャンピオン争いは面白くなるのだが、モントーヤのドライビングにマシンがあっていないのか、まだ結果の残せていないモントーヤ。 そろそろ実力を見せて欲しい。 ▽好調ハイドフェルドと厳しいBAR 軽めの燃料で自身初のポールポジションを獲得したハイドフェルドも素晴らしい仕事をした。 少ない燃料とはいえ、チームメイトのウェバーは上回ったし素晴らしいパフォーマンスだった。 3回ストップのレースをそつなくまとめての連続2位入賞。 また株を上げることになった。 これなら来年バトンが来ても、他でシートを見つけられそうだ。 今回から復帰したBARには厳しいレースとなった。 今回から予選方式が変わり、決勝スタート時の燃料を積んだ1回だけのアタックへと変更された。 出走順位が一番早かったBARは深刻な影響を受けてしまった。 今の予選方式だと最初の5台くらいまでは0.5秒程度タイムロスしてしまう。 その後の5台は0.1秒のロスなので、最初の5台で走るとなるとかなり厳しい。 予選は僅差の戦いなのでこれは大きいな違いだ。 特に抜くのが難しい今のF1ではなおさら。 特にBARは最初の2台だったから厳しかった。 それだけではない、サンマリノGPで失格になり完走扱いにならなかったのにもかかわらず、今回新しいエンジンを積むことを許されなかった。 1ヶ月近くさわれないエンジンがどの程度、パフォーマンスに影響を与えたかはわからないが、BARに対する仕打ちは厳しい。 今回、10位11位となったのでエンジンも新しくなる次戦以降に期待しよう。 ▽木漏れ日が見えたかフェラーリ 今年のフェラーリは本当につきがない。 昨年はやることなすことうまくいったが、今年はその逆。 その象徴だったのが今回のスタート。 スタート直後1コーナーの混乱にミハエル・シューマッハーが巻き込まれ最下位近くまで沈んでしまった。 その後は順調に追い上げ5位でフィニッシュ。 前回のモナコに続き、何もなければ表彰台が狙えただけに残念だったろう。 バリチェロは開幕戦以来の表彰台をゲット。 徐々に調子が上向きだしたフェラーリ。 次回辺りから侮れない存在になりそうな予感がする。 ▽新予選方式 予選方式の変化は大勢に大きな影響は与えなかった。 今までも予選二回目の順位の順番通りに予選順位が決まることが多かったから。 ただ、空タンクでの予選がなくなったので各車、各チームの戦略がわからなくなり、おもしろみが逆に減ったように思うのは私だけなのだろうか。 予選結果が土曜日に決まるのはうれしいけど。 空タンクでの1回アタックがタンク容量の大小により実現できないのであれば、せめて土曜日に空タンク1回、燃料積んで1回の合計タイムで決勝グリッドを決めて欲しい。 純粋に誰が一番速いのかわからない今の予選方式では欲求不満がたまるばかりで、F-1が面白くなるとは思えないのだが。 結局、日曜日の予選はTV中継がしにくくマシンについているスポンサーの露出が少ないから変えたとしか思えない。 本当にどうすればF1が面白くなるのか考えて欲しい。 スポンサーが大事なのはわかるけど、そちらの方ばかり向いていると、F-1は面白くなくなるばかりです。 ▽カナダGP展望 次回は2週間後、アメリカ大陸シリーズ第一弾のカナダGPです。 ストップアンドゴータイプのジル・ビルニューブサーキットはエンジン出力とブレーキング時の安定性とトラクションが求められます。 そう考えれるとここでもライコネンは速いのだが、予選の出走順位が早いことを考えるとアロンソが有利か。 それとも調子が上向きつつあるミハエル・シューマッハーの逆襲なるか。

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