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カスタマーカー論争終結

今や、あまり話題にもならなくなったカスタマーカー論争だが、ついに終結したようだ。 ドイツの雑誌が報じるところによると、トロ・ロッソはフォース・インディアに7億円程度の補償金を支払い、彼らは訴訟を取り下げるようだ。 フォース・インディア側は約15億円を要求したらしいが、最終的にはバーニー・エクレストンに説得された模様だ。 それもそのはずで、トロ・ロッソがいなくなると、バーニーはとっても困る。 FOMと各サーキットとの契約では、20台のF1マシンがGPを走ることを保障しているらしい。 つまり、トロ・ロッソがいなくなるとバーニーにとっては、違約金が発生するわけで、彼がそんなことを認めるわけがない。 もし、スーパーアグリが活動中にカスタマーカー論争が終結していれば、彼らのスポンサー獲得活動も進展が見られた可能性もあるだけに、残念で仕方がない。 もっとも、この手の話し合いは三者でやるより、二者でやったほうが、はるかにまとまる可能性が高いので、この時期の問題解決も致し方ないのだろう。 それにしても、カスタマーカー問題とは、何だったのだろうか。 元々は2008年からカスタマーカーが許可されると言われていた。 それが、いくつかのチームの反対によって、実現できなかった。 この話は我々にとって、一つの教訓をもたらしてくれた。 それは、F1において絶対確実なことは一つもないということだ。 全ては少人数の実力者達の話し合いで決まる。 首尾一貫しておらず、恣意的な運用もしばしばである。 スーパーアグリは、その犠牲となったと言えよう。 遅すぎた決着。 そう思わずにはいられないニュースであった。

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