
【DRS】
DRSゾーンは二箇所に設置される。
最初の検知ポイントはターン3前で、動作開始ラインはターン5の立ち上がり。ウェリントン・ストレートの終わりまで有効に使える。
二つ目はターン10に検知ポイントがあり、高速連続コーナーを抜けたターン14立ち上がりからハンガーストレートで使用可能である。
ターン4の立ち上がりで距離が離れるのと、ウェリントン・ストレートは追い抜きをするには距離が短い。またマゴッツ、ベケット、チャペルの高速コーナーでは前走車との距離を取らなければならないので、ここでも追い抜きは前走車がミスした場合に限られるだろう。
昨年はDRSを使用したオーバーテイクが35回、それ以外のオーバーテイクが49回も見られ、ファンを魅了した。
【天気予報】
週末の天気予報は晴れ時々曇り。ただイギリスの天気は予想が難しいし、天気予報はあまり役にたたない。
気温は19度前後が予想される。金曜日と土曜日が雨に見舞われると、日曜日のタイヤ選択に悩まされる。
【セーフティカー】
ランオフエリアが広いので、セーフティカーの登場確率は低く57%で、1レースあたりの登場回数は0.6回。
【レース展望】
このサーキットは空力の効率が求められるので、レッドブルがどこまでメルセデスに追いつけるかが見所になる。オーストリアGPでメルセデスはウィリアムズに苦戦したが、イギリスGPでレッドブルとの差がどの程度であるかは興味深い。
昨年までは典型的なレッドブル型サーキットで、過去5年のうち3回をレッドブルが制している。だが昨年はメルセデスのロズベルグが勝利している。勝利経験のあるドライバーはアロンソが2勝、ハミルトン、ベッテル、ライコネン、ロズベルグが1勝している。
【過去6年間の優勝者】
2008 L.ハミルトン<マクラーレン>
2009 S.ベッテル<レッドブル>
2010 M.ウェバー<レッドブル>
2011 F.アロンソ<フェラーリ>
2012 M.ウェバー<レッドブル>
2013 N.ロズベルグ<メルセデス>