マクラーレン・ホンダの成績が急上昇しない理由
私自身は一貫して、マクラーレン・ホンダに対して楽観的な姿勢を崩してはいません。問題は彼らが、いつ結果を残せるのかです。
ただその時期については若干悲観的になりました。それはあるマクラーレンのエンジニアがホンダに対して苛立ちを表していたからです。
彼は「すでにこれはうまくいかないとわかっていることを、ホンダにアドバイスしても、彼らはそれを試す。だから時間がかかって仕方がない」と述べています。
マクラーレンとしてはKERSの経験もありますし、昨年のパワーユニットの経験もあります。試したけれどもうまくいかなかったこと、うまくいったこと、多くの経験を持っています。
しかしホンダはブランクを持ちながら、F1に復帰してきました。過去の経験はありますが、それは自然吸気エンジンの経験であり、今のパワーユニットでは活かすことができません。
自分で試してみて、結果を見てみたいのは、エンジニアとしては正しい姿勢だと思います。他人がなんと言おうと自分でやってみて、結果を確認したい。失敗してもそこから学ぶことができれば、そこから改善策を探し出し、その失敗を糧にして次へ進むことができます。
ただF1の場合、時間という制約事項があります。どんなに学ぶことができても、それを投入するのが来年であれば、あまり意味がありません。その間にもライバルは着実に進化し続けているからです。
だからホンダが自分自身達の力で、前進しようとしているのであれば、結果がでてくるまでに時間がかかります。ただ自分自身の力で挑戦し、失敗し、成功していけば、その知見は蓄積されてきて、いつか花が咲く時が来ると思います。
問題は花の咲く時期がいつなのかです。
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