テストからわかった五つのこと 2 メルセデスも進化した
メルセデスの外見上の変化は少ない。だが彼らはきっちりと自分達の仕事をしてきた。
基本コンセプトはそのままに、細かい部分を進化させ、今年もその速さは健在である。
1回目のテストではミディアムタイヤのみで走行し、最長の走行距離を記録した。これは彼らの自信のあらわれである。彼らは速さに関してはなんの心配もしていない。
昨年、何回かあった信頼性をさらに向上し、ライバルにつけいる隙を与えないようにしている。
それでもラップタイムはきっちりとフェラーリの二台の後ろにつけている。メルセデスはまだその手の内を全ては見せてはいない。
そう考えるとフェラーリが進化してメルセデスとの差を詰めていることは間違いがないが、今年もメルセデスが最速のマシンである事は間違いないであろう。
予選にしてもレースペースにしても、昨年よりフェラーリとの差は少なくなっている。つまりそれはメルセデスがミスをしたときには、フェラーリが逆転できる可能性が高いと言うことである。
しかも今年からさらに無線によるドライバーへの指示が減らされている。ハミルトンとロズベルグのバトルが激しくなると、その隙にベッテルが逆転することもあるだろう。
フェラーリはベッテルに集中することができるが、メルセデスはそうはできない。そこが彼らの弱点となる。
実際にメルセデスとフェラーリとの差がどの程度あるのかは、開幕戦の予選が始まらないとわからない。あと一週間楽しみに待っていようではないか。
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