
ドイツGPの結果としてはバトンの8位入賞と前回のハンガリーGPとほぼ同じ結果となったマクラーレンホンダ。
だが同じポイント獲得といっても内容には大きな違いがある。ハンガリーGPは中低速のコーナーが多く、マクラーレンホンダにとっては得意のコースである。
ホッケンハイムは違う。ホッケンハイムは改修されて独特の長いストレートがなくなったにせよ、それでも全開区間の長いパワーサーキットである。昨年までのマクラーレンホンダでは歯が立たなかったコースである。
だからそのパワーサーキットで8位入賞したことは大きな意味がある。ホンダのパワーユニットは大きな進化を遂げておりERSに関してはほぼメルセデスと同等になってきている。
あとはエンジン部分である。これはおそらくベルギーGPでアップデートしたパワーユニットが投入されると思われる。
さらにマクラーレンの方も空力のアップデートを毎戦持ち込んでいる。もうグリッド中団のライバル達はレギュレーションの大きく変わる来年のマシン開発にリソースの大半を振り向けており、その環境も今のマクラーレンホンダの結果に好影響を与えている。
だがまだまだメルセデス、レッドブル、フェラーリの三強にはまだほど遠いパフォーマンスしか見せられていない。
そう考えるとマクラーレンホンダが今シーズン中に表彰台に実力で登ることは絶望的な状況ではある。
だが中団グループからいきなりトップグループに参加することは難しいので、一歩一歩進んでいくしかない。
それがこの世界の掟なのである。