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来年ホンダは復活できるのか

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_X0W0437-s 今年、F1へ復帰したホンダであるが、どうしてここまで苦戦しているのであろうか。その理由は彼らのパワーユニットの設計コンセプトにある。 ホンダの今年のPUの設計コンセプトはコンパクトである。とにかく全てのPU機器を小さくコンパクトにして、マシンの空力性能を上げるというのが、彼らの基本コンセプトである。 それは当然、正しくてPUのパッケージをできるだけ小さくした方が有利なのは間違いがない。だがここで一つの前提がある。それはパワーが同じくらい出ていれば、コンパクトなPUを搭載したマシンが速い。 だがホンダのPUは明らかにメルセデスやフェラーリのPUより非力である。マクラーレンがいくらコーナーでは速いといったところで、ストレートで後れを取ればラップタイムは遅くなるわけで、これはどちらが悪いわけではない。 マクラーレン側は車体設計側の要望として、PUのコンパクトさを求めて、ホンダがそれに同意して、そういうパッケージのPUを設計開発してきただけの話である。 だがこの話はホンダだけが冒した間違いではない。実はフェラーリは昨年、全く同じ間違いを犯している。昨年のフェラーリは、車体設計側の要望として、PUをコンパクトにしてきた。PU開発側としてはこれではパワーが出ないことを訴えたが、車体設計側がそれでも空力性能が上がれば、トータルとしてのラップタイムは向上すると考えていたのだが、それが大失敗だったのは、今となっては明らかである。 そして今年のフェラーリは、それを完全に改めて復活を遂げている。 問題は来年、ホンダがフェラーリのように復活できるかどうかである。ホンダは来年のPUの設計コンセプトを変えないことを述べている。彼らは今年と同じ小型化したMGU-Hを搭載したコンパクトなPUを開発しているとほのめかしている。 もしそれが事実だとすれば、来年のホンダも苦戦は必至である。結局の所、PUのパワーが上がってタイムが速くなっても、コーナーが速くなってタイムが向上しても、マシンの速さとしては同じ事である。 どんなF1マシンでもパワーやパッケージ、ダウンフォースの大きさのバランスを取りタイムが良くなるように最適化して設計されている。 その部分がPUとシャシーを同時に設計しているメルセデスの長所なのである。彼らはPUと車体の設計の最適化ができているから、速いのである。決してPUのパワーがあるから速いのではない。もしPUだけで勝てるのであればウィリアムズも勝たなければならないが、そうはなっていないところを見ると、メルセデスの速さの秘密がPUだけにあるのではないことは明らかである。 もちろん今のままのコンパクトさを保ったまま、ホンダのパワーがメルセデス並みになることは理想である。だがそれはとても困難な方法であり、とても時間がかかる方法である。 そう考えると来年、すぐにホンダが競争力を取り戻せるとは考えにくい。ホンダファンの苦悩は来年も続きそうな気配である。
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