トヨタが2010年に関する発表を11月8日にする予定であることが判明した。
それまでは11月15日の取締役会で来年度の予算を承認すると思われていたが、早めの発表は、悪いニュースである可能性が高い。
トヨタは2010年3月決算でも5500億円の損失が見込まれており、F1に活動にかかる500億円以上の支出を正当化できなくなる可能性がある。
トヨタは2010年度以降もF1に参戦する為のコンコルド協定にサインしているが、どんな契約でも解約条項は存在する。
恐らく数百億円の違約金を支払うことになるが、それでもF1活動を続けるより支出が少なければ、トヨタは撤退を選択するだろう。
日曜日に発表することも、懸念される。
日曜日に発表するということは、株価への影響を限定させたいたとの思惑があるのだろう。
もし継続して参戦するのであれば、わざわざ日曜日を選んで発表する意味がない。
トヨタの2010年活動予定は11月8日まで待たなければならないが、もし撤退を選択したとしたら、小林可夢偉にとっては悪いニュースとなる。
ツゥルーリとグロックがトヨタを離れることが確実な今、ブラジルとアブダビで活躍した可夢偉は、来年のシートに一番近いと見られている。
可夢偉の活躍は他チームにも強い印象を与えていると思われるが、上位チームのシートがほぼ決まりつつあるこのタイミングで、ドライバーズ・マーケットに出されてもシートを確保することは難しい。
かといってお金を払ってリザーブ・ドライバーの座を獲得する資金力は可夢偉にはない。
このままいくと、2010年のF1から日本のチームもドライバーも存在しない可能性が高くなってきた。
はたしてどうなるのか、11月8日のトヨタの発表を待ちたい。