
3回目のシーズン前テストが終わり、いよいよF1サーカスのメンバーはオーストラリアへ向けてパッケージするだけである。
3回のテストで今年の勢力図を占ってみよう。巻末に記載されているのが、最後のテストのタイムシートである。
注目して欲しいのはトップのメルセデスと2位のウィリアムズとのタイム差ではない。タイヤの種類に注目していただきたい。メルセデスのロズベルグはこのトップタイムをソフトタイヤで記録している。2位のウィリアムズのボッタスはスーパーソフトタイヤである。
にも関わらず2台の差は0.271秒差もある。タイヤのパフォーマンスの違いを考えると、これは大差と言えるだろう。今年のスーパーソフトタイヤはソフトタイヤより0.8〜0.9秒の差があると見られている。ということはマシンのパフォーマンスは1秒以上の開きがある。
各車がどれほどの燃料を搭載していたのかは、誰にもわからない。10kgの燃料が0.4秒弱ほどのタイム差になるこのサーキットで、燃料の重量がタイムに及ぼす影響が大きい。
ただ2回目のテストまでは、軽いタンクでの予選シミュレーションをするチームは少ない。3回目ではある程度のパフォーマンステストをしていると見るほうがいい。つまりこの3回目のベストタイムはタイム差はともかく、かなり各車のパフォーマンスを表していると見ていい。
残念ながら今年もメルセデスの独走は続きそうである。
|
Team |
Driver |
Time |
Gap |
Tyre |
1 |
Mercedes |
Nico Rosberg |
1’22.792 |
|
Soft |
2 |
Williams |
Valtteri Bottas |
1’23.063 |
0.271 |
Super-soft |
3 |
Ferrari |
Kimi Raikkonen |
1’23.276 |
0.484 |
Super-soft |
4 |
Sauber |
Felipe Nasr |
1’24.023 |
1.231 |
Super-soft |
5 |
Lotus |
Romain Grosjean |
1’24.067 |
1.275 |
Super-soft |
6 |
Toro Rosso |
Carlos Sainz Jnr |
1’24.191 |
1.399 |
Super-soft |
7 |
Red Bull |
Daniel Ricciardo |
1’24.574 |
1.782 |
Soft |
8 |
Force India |
Sergio Perez |
1’24.702 |
1.910 |
Super-soft |
9 |
McLaren |
Kevin Magnussen |
1’25.225 |
2.433 |
Soft |