2013 Rd.16 インドGP FP3 レッドブルを止めるのはタイヤだけ

2013年第16戦インドGPのフリー走行三回目が現地時間11時(日本時間14時30分)から実施された。ただ視界不良でドクターヘリコプターが飛行できないというアクシデントがあり、セッションの開始が最初15分遅れた。視界の状況は改善されたようには見えなかったが、結局20分遅れでセッションは開始。 フリー走行１回目、２回目と同じくレッドブルの二台が上位を独占。特にベッテルは２位のウェバーに0.5秒もアドバンテージがあり、手が付けられない。 だがそのベッテルもソフトタイヤのグレイニングには悩まされている。何周走ってもグレイニングは消えず、タイムが上がらない。この様子だと、決勝レースではスタートして早ければ数周から5周でタイヤ交換し、ほとんどもマシンが10周ほどでミディアムに交換するかもしれない。そしてその後、25周づつの2スティントでレースを走りきる作戦が主流になる。 タイヤが自由に選べる11位以下はミディアムでスタートして、最後にソフトで走るという作戦もある。壊れやすいソフトを燃料が少なく、路面が改善されている最後にもってくるのは理論的である。ただ最後にソフトをもってくるのは、どうなるのかわからず多少不安はある。上位陣が数周でタイヤ交換すれば、その間に前に出ることができるので、これは有効なオプションになる。これをされると早くタイヤ交換をする上位陣は、有効なスペースを見つけられないので、苦しくなる。 そうであるので、ベッテルはQ3をミディアムでアタックする考えもある。FP3のタイムも見ているとそれでも二列目までには入れそうなので、これも考える価値のある作戦である。ベッテルは5位以上になればチャンピオンが決まるのであるから。そしてウェバーは通常のオプションでアタックさせれば、チームとしては安心だ。そうすれば鈴鹿で間違った作戦を押しつけられたウェバーへの恩返しにもなる。 Pos. No. Driver Car Best lap Gap Laps1 1 Sebastian Vettel Red Bull-Renault 1’25.332 162 2 Mark Webber Red Bull-Renault 1’25.892 0.560 143 3 Fernando Alonso Ferrari 1’26.105 0.773 194 11 Nico Hulkenberg Sauber-Ferrari 1’26.306 0.974 175 8 Romain Grosjean Lotus-Renault 1’26.350 1.018 166 4 Felipe Massa Ferrari 1’26.435 1.103 207 14 Paul di Resta Force India-Mercedes 1’26.438 1.106 158 9 Nico Rosberg Mercedes 1’26.441 1.109 199 5 Jenson Button McLaren 1’26.489 1.157 1510 10 Lewis Hamilton Mercedes 1’26.557 1.225 1711 7 Kimi Raikkonen Lotus-Renault 1’26.635 1.303 1412 16 Pastor Maldonado Williams-Renault 1’26.641 1.309 1313 6 Sergio Perez McLaren 1’26.737 1.405 1314 15 Adrian Sutil Force India-Mercedes 1’26.847 1.515 1715 18 Jean-Eric Vergne Toro Rosso-Ferrari 1’26.876 1.544 1716 17 Valtteri Bottas Williams-Renault 1’26.883 1.551 1517 19 Daniel Ricciardo Toro Rosso-Ferrari 1’27.259 1.927 1818 20 Charles Pic Caterham-Renault 1’27.941 2.609 1819 12 Esteban Gutierrez Sauber-Ferrari 1’28.019 2.687 1520 21 Giedo van der Garde Caterham-Renault 1’28.498 3.166 1621 23 Max Chilton Marussia-Cosworth 1’29.094 3.762 1122 22 Jules Bianchi Marussia-Cosworth 1’29.169 3.837 13