ルノーは正しい方向に向かっている
ルノーのロブ・ホワイトは、ルノーは進歩してはいるが、当初のスケジュールよりは遅れていると認めた。
4日間のバーレーンテストが終了し、ルノーパワー勢は苦戦したことを認めたが、正しい方向に向かっていると主張した。
「我々は問題を抱えてはいるが、進歩しているし、いくつかの前進も見られた。進歩はパワーユニットに見られているし、走行距離も延ばすことができた。障害はパワーユニット側にもシャシー側にも見られる。重大な障害を修正することはできたし、それによりチームは走行距離を稼ぎ、経験を積むことができた」
「修理するのが難しい小さなトラブルを見る事はあった。特に最終日は予想したよりも時間を失った。我々が予定より遅れているのは明らかだが、方向性は正しい」
「我々のパワーユニットの動作自体はいい方向に進んでいる。現在はヘレステストの中盤くらいのレベルだ。我々はいくつかのトラブルを修正し、他の問題を明らかにしている」
「まだ当初の予定より遅れているが、正しい方向に向かってはいる。走行できたのは有益だった。進歩の速度を上げるのはかなりの挑戦である。なぜなら当初の予定と現在位置の差は大きいからだ」
「予定よりも数週間の遅れがあり、パワーユニットの実力をフルに稼働させるには時間がかかる。その為には努力しなければならないし、成し遂げる意欲はある。まだ予定よりもパフォーマンスが悪いが、パワーユニットとサブシステムには自信がある。パワーユニットに遅れがあるということは、シャシー側にも遅れがある」
「ハードウェアを含めたバッテリーを修正した。そして2つのパワーユニットに関するソフトウェアをアップデートし、一つ目はバグを取り除きマッピングの調整ができるようになり、走行距離を延ばすことができた。二つ目はシステムコントロールが容易にできて、よりいいパフォーマンスとドライバビリティを望めることになった」
ホワイトはルノーは昼夜を問わず努力しており、パワーユニットの登録期限までに間に合わせようとしていると話した。
「来週末に再びバーレーンでマシンを走らせることになる。登録期限は迫っており、開幕戦で使用するエンジンの組立は始まっている。進行中の作業は膨大である」
「工場では昼夜を問わず働いている。テストで特定した問題のリストがある。より重要な問題を優先して解決しなければならない。しかしより改善した状態で次のテストに戻ってくるし、パワーユニットに関して更に学習し、メルボルンに備える」
この発言はまだルノーは問題が山積していることを表している。特にバッテリーには大きな問題がある。ただ徐々に問題を特定し、解決しつつある事も事実である。だがパワーユニットの登録期限は2月28日と目の前であるし、開幕戦も残り3週間を切った状態で、これはかなり危機的な状況である。
もちろんパワーユニットの登録期限が過ぎても、信頼性の確保が理由であれば修正は可能であるが、少なくともシーズン前半は苦しい戦いが続きそうである。
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