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2008年以降のタイヤサプライヤーはブリヂストン

FIAが進めてきていた2008年からのタイヤのサプライヤーが決定した。 それはブリヂストン。 2008年以降の三年間、すなわち2008年、2009年、2010年はブリヂストンがF1へのタイヤ供給を一手に行き受けることになった。 もっともミシュランタイヤが今年限りでの撤退を表明しているので、実質は2007年からブリヂストンタイヤのワンメイクスとなる。 これにより、タイヤのグリップが減り、コーナーリングスピードは減少することになるだろう。 一つだけ心配なことがある。 それはタイヤのグリップが減少することにより、F1マシンがより空力に依存するマシンになり、パッシングの際に不安定になることだ。 そうなるとただでさえ、抜きづらいのにますますオーバーテイクシーンが減り、レースが退屈になる懸念がある。 一方、タイヤのグリップが少なくなるとマシンコントロールが難しくなり、より追い越しシーンが多くなる可能性もある。 どちらになるかは、実際に走らせてみないとわからない。 実際はこの二つの中間くらいになるのだろう。 オーバーテイクするのは相変わらず難しいが、グリップが減り安定感がなくなるとミスしやすくなり、それがオーバーテイクを生み出すのだ。 今年、ミシュランタイヤを履くチームにとっては来年以降大きな挑戦が待っている。 ブリヂストンタイヤに変更することにより、マシンの開発に大きな変更を迫られるからだ。 タイヤメーカーを変更するのは、マシンデザインにおいて大きなファクターとなる。 そうなると今年、ブリヂストンタイヤで戦っているチームは大きなアドバンテージとなる。 特に長年、ブリヂストンの開発パートナーである、フェラーリとっては願ってもない展開だ。 いかにブリヂストンタイヤにマッチするマシンを開発するかが、来年のチャンピオンシップを左右するだろう。

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