ピレリはベルギーGPでのタイヤバーストについて不思議な言い訳をしている。
彼らは2年前にひとつのタイヤセットでの走行距離を制限するようにF1チームに要請したが、拒否されたと述べていて、それが今回のタイヤバーストの一因であるとほのめかしている。
確かにピレリはタイヤトラブルが続出した2013年に走行距離を制限するように要請し、チームに断られている。この時はプライムは全走行距離の50%以下で、オプションは20%の制限をつけるように要請している。
ベルギーGPでベッテルがプライムで走った距離は全走行距離の70%であり、確かにピレリの要請した走行距離を超えてはいる。
だからといってタイヤがバーストして良いとは言えない。ベッテルが怒っている理由もそこにある。
タイヤの走行距離制限がないのであれば、50%以上走行しても壊れないタイヤを開発し、供給しなければならない。
もしそれができないのであれば、少なくともピレリのエンジニアはフェラーリに警告しなければならない。そのようなタイヤの使い方は危険であると。
しかし今回、このフェラーリ担当のエンジニアはこの作戦に警告をしなかった。これではドライバー達が不満を募らせるのも当然である。