日本GPのあと、アメリカGPで復活したマクラーレン・ホンダがメキシコに沈んだ。メキシコGPは高地にあるサーキットなのでエンジン自体への負荷は低い。だが空気が薄いのでパワーを出すにはターボからより多くの空気を送り込まなければならない。
残念ながらこのレースでホンダのパワーユニットは強力ではなかった。その証拠にアロンソはレースの大半を昨年型のフェラーリ製パワーユニットをつむトロロッソのサインツJrの後ろで走ることになった。昨年型のPUを持つトロロッソをかわすことができなかったのである。このサーキットは直線が長いのでパワーが出せるPUを搭載するマシンは有利である。そう考えるとホンダのPUは向上はしているものの、まだまだ競争力があるとはいえない。
二台のマシンをワンストップとツーストップで分けてきたが、マシンに競争力がないのでどうしようもなかった。二人のワールドチャンピオンを持ってしても12位と13位が限界であった。
これではまだまだ目標とする常にトップ3の後ろの位置にはいない。サーキットによって速かったり、遅かったりする状況である。これはすでに来年用のマシンにリソースの全てをかけているライバルチームに比べて、まだ今年のマシンを開発しているマクラーレンとしては喜べない。
次のブラジルGPは天候が不安定で波乱が多いだけに、二人のチャンピオンドライバーに頑張ってもらうしかないだろう。