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映画「RUSH」を10倍楽しくみる方法3

技術的な点で言うと50年代にパワーで圧倒していたフェラーリが、60年代にイギリス勢のシャシー技術の進歩に取り残されて勝てなくなった時代。 これはシューマッハーがフェラーリ移籍前の状況と酷似している。マネージャーとしての若き日のルカ・モンテツェモロがチームを立て直し、名エンジニア マウロ・フォルギエリが水平対向12気筒エンジンとコンパクトなパッケージングを持つ名車312Tを設計。 そこに名ドライバー ラウダが加わり一気に復活の狼煙をあげた。実はこのマシン12気筒エンジンでパワフルというイメージとは裏腹にパワーはそれほどでもなかった。ただし水平対向ならではの低重心と横置きギアボックスを含むコンパクトなパッケージにより、非常に曲がりやすく、しかもコントロールしやすかった。その為、ラウダは限界まで攻めることができ、その能力を余すことなく発揮できた。空力マシンになる前のF1マシンの一つの最高到達点ともいえる名車である。 この後、80年のT5まで基本的なコンセプトを維持しつつも進化し6年間で4回コンストラクターズ・チャンピオンを獲得する成功作でフェラーリの第二期黄金時代を支えた(実質T5は失敗作なのでそれを除くと5年間で4回チャンピオンを獲得している計算になる)。ちなみにこの後フェラーリは2000年にシューマッハーがチャンピオンなるまで呪われた20年間を過ごすことになる。 一方のマクラーレンM23は典型的なフォード・コスワースを搭載したマシンで、突出したところはないが非常に実践的な設計でハントの能力を引き出した。

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