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2014 Rd.1 オーストラリアGP 予選 ハミルトンがポール

2014年の開幕戦 オーストラリアGPの予選が3月15日土曜に、メルボルンのアルバートパークサーキットでおこなわれ、メルセデスのルイス・ハミルトンが今年初めてのポールポジションを獲得した。 昨年同様、荒れた天気の中おこなわれた予選だったが、前評判通りメルセデスのハミルトンがポールポジションをとった。だがFP3でライバルを圧倒したロズベルグは3位だった。 セッション開始前から雨が予想されたで、各車Q1開始から続々と飛び出していく。実際、予想通りQ1途中から雨が降り始め、その時点でQ1は実質終了した。そのなかで金曜日トラブルでほとんど走れなかった小林可夢偉が16位につけて、Q2進出を決めた。これには雨という幸運もあったのは間違いないが、天候条件は全てのドライバーにとって平等であり、こういう状況の中でも結果を残したことは評価される。彼は予選15位であった。 その後は、路面が濡れた中でのアタックになり、非常に難しい状況であった。今年のマシンはモーターのアシスト量が増えており、低速からトルクが出力される。その為、非常にコントロールが難しい。もちろん今年はある程度、システムがそれをアシストしてくれるわけだが、開幕早々の雨で、テストでもウェット路面は限定的であり、初挑戦のマシンやドライバーもあった。その為、システムは洗練されているとは言いがたい。それはリアブレーキをコントロールするブレーキバイワイヤーも同じ状況で、ドライバーにとってもエンジニアにとっても、これは挑戦的な状況となった。 その影響を一番受けたのは4年連続チャンピオンのセバスチャン・ベッテルであった。彼はパワーユニットのドライバビリティが悪かったと述べている。これだけトリッキーな路面でドライバビリティに問題があれば、彼が13位で予選を終えたのも当然である。 だがチームメイトの地元オーストラリア人 リカルドは予選を大きく裏切る予選2位と獲得。これは正直驚きであった。ではこのリカルドとベッテルの差はどこから来ているかというと、まずパワーユニットを協調制御するソフトウェアが2人のドライバーで違うことがあげられる。これはドバイバーの好みに応じて調整されていると考えるといいだろう。またベッテルにはトラブルもあり、出力されるパワーが少なかった。 フェラーリのライコネンはQ2の終盤にスピンしてクラッシュした。幸い低速走行中だったので、大きなダメージはなかったが、彼の予選はそこで終わりライコネンは予選12位であった。彼はスイッチを触っていたら、ホイールスピンしてスピンしたと述べている。これはそれほど珍しいことではない。 今のF1のステアリングには多くのスイッチがあり、極端な話をするとコーナー毎にそれを操作して、常にマシンのセッティングを最適化している。今回は通常と違い、低速で走行していたためにライコネンは集中を欠いて、ほんの少しだけアクセルを開けすぎてスピンしてしまった。彼もこれを自分自身のミスだと述べている。 ただこのスピンがなくてもQ2突破が難しかったとライコネンは述べている。彼はアタック中にトラフィックに引っかかりタイムが出せなかった。その為クラッシュしてもしなくても、彼はそのままピットに戻る予定で、残り時間を考えるとタイヤ交換してアタックする時間は残されていなかった。 チームメイトのアロンソは予選5位だったが、予選中にグチエレスのアタックを妨害したと疑われて審議されたが、問題ないと判断されて、彼は5番手からスタートできる。 雨の中での予選だったのでえ、全車が好みのタイヤでスタートできる。ソフトはミディアムより2秒以上速く、ほとんどのマシンがソフトをメインに使うと見られる。ただ何台かはスタート直後にミディアムを使用して、すぐに交換するドライバーもいると見られる。 なおウィリアムズのボッタスとザウバーのグチエレスはギアボックス交換をした為、下記の表よりも5番手下がったグリッドからのスタートになる。その為、可夢偉は一つ繰り上がり14位からのスタートになる。 オーストラリアGPの決勝は3月16日日曜日日本時間の15時スタートである。 2014年Rd.1 オーストラリアGP予選結果 順位 ドライバー チーム Q1 Q2 Q3 1 ルイス・ハミルトン メルセデス 1分31秒699 1分42秒890 1分44秒231 2 ダニエル・リカルド レッドブル 1分30秒775 1分42秒264 1分44秒548 3 ニコ・ロズベルグ メルセデス 1分32秒564 1分42秒264 1分44秒595 4 ケビン・マグヌッセン マクラーレン 1分30秒949 1分43秒247 1分45秒745 5 フェルナンド・アロンソ フェラーリ 1分31秒388 1分42秒805 1分45秒819 6 J・E・ベルニュ トロ・ロッソ 1分33秒488 1分43秒849 1分45秒864 7 ニコ・ヒュルケンベルグ F・インディア 1分33秒893 1分43秒658 1分46秒030 8 ダニール・クビアト トロ・ロッソ 1分33秒777 1分44秒331 1分47秒368 9 フェリペ・マッサ ウィリアムズ 1分31秒228 1分44秒242 1分48秒079 10 バルテリ・ボッタス ウィリアムズ 1分31秒601 1分43秒852 1分48秒147 11 ジェンソン・バトン マクラーレン 1分31秒396 1分44秒437   12 キミ・ライコネン フェラーリ 1分32秒439 1分44秒494   13 セバスチャン・ベッテル レッドブル 1分31秒488 1分44秒668   14 A・スーティル ザウバー 1分33秒673 1分45秒655   15 小林可夢偉 ケータハム 1分34秒274 1分45秒867   16 セルジオ・ペレス F・インディア 1分34秒141 1分47秒293   17 マックス・チルトン マルシャ 1分34秒293     18 ジュール・ビアンキ マルシャ 1分34秒794     19 E・グティエレス ザウバー 1分35秒117     20 マーカス・エリクソン ケータハム 1分35秒157     21 ロマン・グロージャン ロータス 1分36秒993       パストール・マルドナド ロータス      

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