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2014 Rd.1 オーストラリアGP観戦記3 課題が多いフェラーリ

開幕戦をアロンソ4位、ライコネン7位とまずまずの開幕発進をしたフェラーリだが、課題は多い。   なによりもレースペースが遅い。テスト中もフェラーリは積極的にコースティングを使用していた。コースティングとはストレートの終わりでアクセルを戻し、燃料を節約するドライビングである。当然、ストレートスピードは落ちる。だがそれをしなければならないほど、フェラーリの燃料消費は厳しいということである。 今年から約300kmのレース距離を100kgの燃料で走りきらなければならない。これは昨年の約30%削減で、達成は容易ではない。 だがフェラーリが燃費に厳しいと言うことはMGU-Hで後れを取っていることを表している。ターボを回し排気ガスから、いかに効率よくエネルギーを回収するかが今年の一番のポイントとなる。なぜならばこの部分から回収するエネルギー量には上限がないからである。 またチーム代表のステファノ・ドメニカリはチームがパワーユニットから得られる最大のパワーを得られていないと述べている。これも彼らがMGU-Hで苦しんでいることを物語っている。 関連記事:ライコネンのマシンバランスを改善する必要がある 開幕から2台とも完走したことから、今年も信頼性はある。だから今後はいかに開発のペースを上げて、早くメルセデスに追いつけるかが鍵になる。 だが過去数年フェラーリはシーズン中の開発に失敗し、競争力を落とす場面が目についた。そこがレッドブルとの決定的な差であった。 その最初の試金石がヨーロッパラウンドが始まるスペインGPになる。ここでフェラーリは大きなアップデートを持ち込む。そこで巻き返しができないと今年のフェラーリは難しくなり、チーム内での騒動も勃発する可能性がある。

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