マクラーレンのエリック・ブーリエはマクラーレンはメルセデスの次に速いと述べた。
マクラーレンのレーシング・ディレクターであるブーリエは、バーレーンで表彰台も可能だったと述べたバトンの見解を支持した。
「もう少しで抜けたんだ。フォースインディアより上位でフィニッシュすることは可能だった」とブーリエは語った。
「我々はメルセデスの次に速く、メルセデス以外では一番速い」
バトンとマグヌッセンはバーレーンGPをクラッチトラブルでリタイヤした。
ブーリエはバーレーンGPでのメルセデスのアドバンテージが2秒近くもあることに疑問を示している。彼はメルセデスとの差はサーキットにより異なると予想している。
「モナコはとても興味深いサンプルだ。モナコはハイダウンフォース仕様だし、扱いやすくバランスのいいマシンが求められる」
しかしブーリエはマクラーレンMP4-29は高速サーキットの方が得意であると認めた。
「モンツァのようなロウダウンフォースのサーキットはまた別の話だ。サーキットによって順位は変わってくる」
マクラーレンのシミュレーション技術はF1の中でも最も優れている。ブーリエやバトンがマクラーレンはメルセデスの次に速いと話しているのは、シミュレーションの数字を根拠にしていると思われる。だから彼らの自信は本当であると考えられるが、常にシミュレーション通りにいかないのもレースである。
ある時は雨が降り、ある時はセーフティカーが登場し、ある時は遅いマシンに邪魔されることもある。速い時にいかに結果に結びつけるかは、常に重要な課題である。
その為には金曜日から空力の評価をして、タイヤの寿命を計算し、土曜日は予選のシミュレーションをして、レースでは作戦を確実に実行しなければならない。
マシンだけが速くても勝てないのが、F1である。