以前からアナウンスされていたように、9月18日ヘレスで開催されたF1合同テストで佐藤琢磨がトロ・ロッソのマシンをドライブした。
先日のイタリアGPでいきなり時のチームとなったトロ・ロッソでのテストであったが、テストは無事終了。
午前中のはじめは空力のデータをとり、お昼前からタイム・アタックを開始した。
最初は佐藤琢磨のテスト能力を、その後は彼の速さを見ようと思ったのだろう。
ただ、残念ながら午後の途中から雨が降り始め、彼のタイム・アタックは中止を余儀なくされた。
18日のトップタイムは、あのベッテル。
ただ17日と18日の彼は、レッドブルをドライブした。
彼のベスト・タイムが37周を走り、1分18秒001。
この日の全てのマシンのベストタイムだった。
翌日はトロ・ロッソに乗り換えた彼のタイムは、1分19秒470。
一方、佐藤琢磨のベスト・タイムは49周を走り1分19秒574。
18日のベストである、ベッテルとの差はおよそ1.5秒。
単純にタイムだけを考えると、差は大きい。
だが翌日にベッテルがトロ・ロッソで記録したタイムとは0.1秒差
佐藤琢磨の燃料搭載量やタイヤの状態など詳しいことはわからないので、外野からでは、評価するのは難しい。
ちなみに、その翌日にテストを受けたレッドブルの若手育成ドライバー・プログラムの一員であるブミエはベッテルと一緒に走ったのだが、差は約0.5秒落ちの1分20秒005だった。
ブミエの17日のベスト・タイムは1分20秒209。
こうして見ると、琢磨のタイムは悪くない。
これで、佐藤琢磨のテストは終了した。
ベッテルが移籍することは確実だが、ブルデーの去就は未定である。
トロ・ロッソのドライバーには彼ら以外に、ブルーノ・セナの名前が挙がっている。
そして、最近の噂では、ウィリアムズのテスト・ドライバー、ニコ・ヒュルケンベルグが、2009年トロ・ロッソのレースドライバーとして貸し出されると言われ
ている。
今や最強のフェラーリ・エンジンを搭載し、注目チームになったトロ・ロッソであるが、彼らのドライバー選定はおそらくシーズン終了まで続くことだろう。
佐藤琢磨の能力については、過去の実績からだいたいわかっている。
今回のテストでは、彼の人となりを見た見たかったのだろう。
トロ・ロッソには彼と働いたことのある人間がいなかったからだ。
問題は他の二人(三人か)は、若手であり可能性は無限大であるということだ。
多くのチーム・オーナーであれば一人はベテランを、一人は若手を起用したいところだ。
二人とも若手ではリスクが大きすぎる。
果たして、トロ・ロッソの来年のドライバー・ラインアップがどうなるのか。
発表が待たれる。
※あかさん、間違いの指摘、ありがとうございました。
佐藤琢磨
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