フェラーリがターボの供給元メーカーを変更する噂がでている。
フェラーリすでにパワーユニットのパフォーマンスを向上するために、努力を続けている。だがレギュレーションではハードウェアの新たなアップグレードは禁止されている。ただし例外があり、信頼性の向上とコスト削減が目的のためには許される。
だが今のところフェラーリには深刻な信頼性の問題は起こっていない。フェラーリはターボが現在のパフォーマンス不足の原因であると考えており、現在の供給元であるハネウェルから変更しようと討議をしている。
イタリアのauto sprintは「フェラーリとハネウェルは長年のパートナーではあるが、何かを変えなければならない」と報じている。
シーズン中の大規模な開発が禁じられている現在、フェラーリがシーズン中にメルセデスに追いつくのはかなり困難な状況である。
それがフェラーリの不満を募らせており、フェラーリの会長であるルカ・ディ・モンテツェモーロは、エンジン開発が禁止されているレギュレーションの見直しをするための、会合を呼びかけている。
チームはすでに他のサプライヤーと話し合いを持っているらしい。だが他のサプライヤーと情報交換するくらいは、日常的におこなっているので、話し合いが持たれただけで、ターボサプライヤーの変更と直結するのは早すぎると思う。
またターボを変更しただけで、急にパフォーマンスが上昇するとも思えない。
シーズン開幕からフェラーリは、メルセデスに対して苦戦を続けている。だがフェラーリとメルセデスとの差は単純にエンジンだけの差ではない。それはアロンソがメルセデスエンジンを搭載する他のチームより上位でフィニッシュすることが可能なことを見ても、よくわかる。
つまりこのターボ変更計画は、現在のパフォーマンス不足の原因を外部のサプライヤーに押しつけようとしているとしか思えない。
もちろん新しいターボのサプライヤーが、メルセデスと同様のターボとコンプレッサーを前後に大きく分離した部品を納入できるのであれば、この目的は理解できる。それは戦闘力のアップにつながるからである。
だが現時点では、そのような報道はなされていない。どちらにしても、フェラーリが今年中にターボを変更することはないので、彼らの戦闘力向上は来年まで待たなければならないだろう。