スーパーアグリF1参戦へ
11番目のチームの姿が少し見えてきた。
鈴木亜久里率いるスーパーアグリがFIAへ来シーズンのエントリー申請をしたと発表。
しかしこのチーム、依然として謎だらけだ。
エンジンはホンダを使用することが決まっている。
タイヤはブリヂストンを使用する。
チームの代表は鈴木亜久里が就任する。
決まっているのはこれだけ。
他はまだ全然、決まっていないのだ。
FIAのエントリー締め切りに間に合わせる為に、まだ何も決まっていない段階での発表となったのだろう。
ドライバーは琢磨と交渉中らしいが、進捗状況も不明だ。
もっとも琢磨側もどうなるかわからない新チームとの交渉は難しい。
ミッドランドもドライバーラインアップを決めた今、琢磨の希望はこの新チームだけになってしまった
琢磨の来シーズンがどうなるかは、全てこのチームが参戦できるかどうかにかかってきた。
スポンサーも、チームのスタッフも決まっていない。
この時期のこの二つが決まっていないことを考えると、来年の参戦はかなり厳しいと言わざるを得ない。
実際、鈴木亜久里もシャシーに関してはホンダの協力がないと難しいことを認めている。
しかし、F1チームは自前のシャシーで戦うことが義務づけられている。
だからホンダのマシンをそのまま走らせることは、現行のレギュレーションでは認められない。
ただし、レッドブルも旧ミナルディに自社のシャシーを使用させたいと思っているようなので、レギュレーション変更があるかもしれない。
だがそれも他のチームが認めればの話しだ。
スポンサーは日本のIT企業だと噂されている。
しかし100億円以上のお金を出すのであれば、それは世界マーケットを相手にしないと元が取れない。
残念ながら日本でのモータースポーツの認知度は驚くほど少ない。
果たして日本のIT企業の中で世界を相手に勝負できる会社があるのだろうか?
さてこのチームの今後はどうなるのだろうか?
鈴木亜久里氏は常に有言実行の男であった。
寡黙な中島悟氏とは違い、常に言葉に出したことを実現した来た男だ。
彼のたぐいまれなる実行力に期待しよう。
- 2005年シーズンレビュー
- ニューウェイ、レッドブルへ移籍
チキショー――――
なぜだ