
排気音を増大させる試みとして実施された、メルセデスの新しい排気管はうまくいかなかったとロズベルグが述べた。
2014年シーズンになり新しいパワーユニットのルールが導入され、エンジン音が静かになり、迫力がなくなったと、不満の声が聞かれた。
それを解消するためにメルセデスは新しい排気口を作成して、スペインでのテストで走行させた。
テスト2日目にドライブしたロズベルグは、「新しいエキゾーストはうまく働かなかった」と述べた。
実際の音を聞くと、全く同じ音というわけではない。音量自体は新しい排気口の方が大きく改善は見られる。だが昨年までの音の迫力と比べることはできない。
この排気口が発する音はともかく、見た目は悪い。今年のF1はフロントノーズが醜い。ただでさえかっこ悪い今年のF1にこのラッパ型の排気管をつけたくはない。
そもそもエンジン効率を上げることが今年のレギュレーションの目的であり、効率が上がれば発生する音が小さくなるというのは理にかなっている。その為、音量を上げることに反対するエンジニアがいることも事実である。
メルセデスは今後も新しいソリューションを考えて、試す予定である。だが彼らが排気音問題に時間が割けるのも、マシンのパフォーマンスが圧倒的に優れており、余裕があるからである。