F1 ニュース&コラム Passion

2005 F-1 Rd11 イギリスGP観戦記

またもやメルセデスエンジンがライコネンの脚を引っ張る結果となった。 4回目のフリー走行でのエンジントラブルによる、エンジン交換で予選での10番手降格が決定。 予選では2番手だったので、スタートは12番手からのスタートとなる。 これで2戦連続のエンジントラブル。 チャンピオンシップでアロンソを追うライコネン&マクレーレンとしてこれはあまりにも痛いトラブルだった。 マクレーレンのリアタイヤ周辺を見ると他のマシンにくらべて、かなり絞り込んでありエンジンの冷却に厳しそうなデザインであることは認めるが、それでも連続のトラブルは厳しい。 それでもライコネンが決勝レースで3位になるのだから、マクレーレンのポテンシャルは別格。 同じレギュレーションでマシンを作っても、これだけ速いのだから信じられない。 速いルノーより更に0.5秒ほど速い。 ライコネンはUSGPの欠場から、2戦連続のエンジントラブルと受難が続く。 本来であればこれらのレース全てに勝っていても不思議ではないだけに残念だ。 唯一の慰めはライコネンのトラブルが全てフリー走行で発生している点だ。 決勝レース中であれば共にノーポイントだったので、そうすればもうアロンソのチャンピオンは決まったも同然。 ただこれでアロンソとのポイント差は26ポイントで残りは7戦。 アロンソのリタイヤ数が少ないこととマクレーレンとルノーが頭一つ抜け出ている現状で、これは逆転可能なぎりぎりの差だろう。 次のドイツGPでは取りこぼしは許されない。 ▽モントーヤ初優勝 三番手から見事なスタートでポールポジションのアロンソをかわしたモントーヤはアロンソとの1対1の勝負をきわどく制して今季初優勝を成し遂げた。 スタートからフィニッシュまでこの二台は競り合っていた。 見ものだったのは、アロンソがピットアウトする時。 共にツーストップだったが、二回ともモントーヤが先にピットに入る展開。 通常、この展開だと後にピットインする方が有利なはずだが、モントーヤはピットイン前にアロンソに差をつけて何とか二回ともアロンソの鼻先を制して、優勝。 マクラーレン移籍後初の優勝となった。 この優勝はアロンソのポイントを2ポイント減らし、チームメイトも助ける結果になった。 マクレーレン圧倒的有利との戦前の予想を覆し、ルノーは2位と4位でフィニッシュ。 ルノーもこの結果を上出来だった考えているだろう。 だだ唯一の誤算は、フィジケラ最後のピットストップでエンジンをストールしたことだろう。 3位が確実だったのに、よりによってライコネンに3位の座を譲る結果となった。 きっとブリアトーレは激怒しただろうが、そもそもこのピットストップには疑問がある。 それはフィジケラの方がアロンソより燃料を残していたのではないかとの疑問だ。 そして、これはブリアトーレがアロンソをフィジケラより上位でフィニッシュする為に仕組んだと思っている。 近年はチームオーダーに対する世間の風当たりが強く、フェラーリが露骨にミハエルと先に活かしたときには、表彰台でブーイングが起こったのを憶えている人も多いだろう。 この方法をとれば、チームオーダーとは気づかれないし、無線も使わないのでFIAにもばれない。 フィジケラにとってはつらい指令だが、チャンピオンを取る為には仕方ないとブリアトーレは思っているだろう。 これでアロンソはライコネンとの差を2ポイント増やし、26ポイント差とした。 ルノーがこのようにアロンソ優先の作戦をしてくれば、ライコネンに取ってチャンピオンシップを逆転するのは、さらに難しい仕事になる。 ▽バトンと琢磨 バトンは予選で素晴らしい走りを見せ、予選2位を得たまでは良かった。 しかしスタートで3番手スタートのモントーヤにかわされた後はスピードが伸びず結果的にはマクラーレン、ルノーに次ぐ5位でフィニッシュ。 これが今のBARの実力だろう。 一方の琢磨はクラッチトラブルらしき現象をおこし、フォーメーションラップ中にストップした。 現象だけを見ていると、スタートの練習をしようとしたが、うまくクラッチミートが出来ずにエンジンがストールしてしまったように見えたが、実は琢磨がタイヤのウォームアップ中に、ステアリングについているボタンを間違えて押してししまいエンジンが止まった。 それでも次の予選出走順位を考え最後まで走り続けた。 結果的には16位だったが、次の予選出走順位が5番手ということは最初に走ることに比べてタイムにして0.5秒くらいの差はある。 次のドイツGPはBARとっては向いているサーキットだから、期待しよう。 フェラーリは予選で2ストップのミハエル・シューマッハーが10位、3ストップのバリチェロでも6位にしかなれずここシルバーストーンサーキットでは競争力がなかった。 レースでもミハエルは序盤、ツゥルーリに押さえ込まれてペースが伸びず、トップとは大きく離されての6位が精一杯。 今年のフェラーリはコースによってパフォーマンスが大きく変化し、調子に乗りきれない。 ▽ドイツGP展望 次のドイツGPはコースが改修されたとはいえ、今のF1では高速の部類にはいるサーキット。 高速からのブレーキング競争もあるので、面白いレースになることが期待できる。 今のF1でエンジンパワーで有利なのはルノー、ホンダ、ベンツだろうから次のGPもマクレーレンとルノーの一騎打ちだろう。 (残念ながらBARは表彰台はいけても勝つのは厳しい) ライコネンがトラブルなしでアロンソと対決できることを祈る。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください