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2011 Rd3 中国GP観戦ガイド

【開催国概要】 開催国:中華人民共和国 首都:北京市 地理:東アジアのユーラシア大陸東岸に位置し、広大な国土と10億人を超える人口を有する 政治:事実上の中国共産党の一党独裁体制。 公用語:中国語 気候:広大な国土を持つ為、バラエティ豊かな気候を持つが、レースがおこなわれる上海は東京によく似た気候を持つ。 【サーキット】  上海インターナショナル・サーキット 5.451km×56周=305.066km 長い直線二本、トリッキーな低速コーナー及び中高速コーナーが組み合わさった、 マシンの総合力が求められるサーキット。 1~3コーナーや11コーナーは回り込むのでフロントタイヤを痛めやすい。 レースでは雨に見舞われることも多く、タイヤ交換のタイミングや選択するタイヤの種類が勝負を分けることも多い。 コースを上から俯瞰すると、上海の「上」の字がイメージされていることがわかる。 【エンジン】 全開区間の距離は長いが、1周あたりの全開の比率は低い。 これは長い直線区間と低速コーナーが混在しているためである。 直線スピードの稼げるトップエンドのパワーと立ち上がりのトルクの力強さが欲しいが、両立するのは難しい。 【シャシー】 タイトな曲がりこんだコーナーと中高速のコーナーが配分されており、セットア ップが難しい。 また長い直線が2本あるので、ダウンフォースの配分には、慎重さが求められる。 ダウンフォースのレベルとしては、ミドルレベル。 また直線への立ち上がりでは、トラクションが求められ、タイムやオーバーテイク時の影響が大きい。 【ブレーキ】 摩耗レベルは中程度。 長い直線の後でビッグ・ブレーキング・ポイントが三箇所存在するが、直線が長いので冷却面では問題はない。 燃料満載でスタートする為、序盤はマシンが止まりにくく、ブレーキングは難しい。 【タイヤ】 ピレリタイヤはソフトとハード・タイヤを持ち込む。 ターン2とターン13は左フロント・タイヤにグレイニングが発生する可能性あり。 タイヤには厳しいサーキット。 特にリアタイヤのタレには気をつけないと、低速コーナーの後に続く長いストレートでオーバーテイクされる可能性が高い。 【ピット戦略】 ロスタイムは17.4秒+静止時間。 ピットインの回数は2回か3回が予想される。 タイヤに厳しいマシンやドライバーは3回ストップになるだろう。 問題はソフトからハードタイヤへ交換のタイミング。 Q3でソフトタイヤを履いてアタックしたいがレース序盤、低速コーナーでタイヤを痛めると、交換時期が早まる。 【レース展望】 エアロダイナミクスが優れたマシンが有利であり、レッドブルが有力候補である。 だがマクラーレンがかなり迫ってきており、PP争いは見物である。 トップスピードが高いルノーはここでも、競争力がある。 残念ながら予選でのスピード不足のフェラーリが勝つのは、雨絡みしか望めず、晴れた場合はポイントを持ち帰ることで、納得するしかないだろう。 【過去5年間の優勝者】 2006 M.シューマッハ<フェラーリ> 2007 K.ライコネン<フェラーリ> 2008 L.ハミルトン <マクラーレン> 2009 S.ベッテル<レッドブル> 2010 J.バトン<マクラーレン>

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