
レッドブルとルノーは今年限りでパワーユニットの供給を停止することで合意した。この2者の間では2016年までPU供給する契約があったが、それを1年前倒しでやめることになる。
これにはルノー製PUの性能に満足しないレッドブルと勝っている時はチームのお陰で負けている時は非難されることに嫌気のさしたルノーとの合意である。
これにより歴史的にも稀な成功を収めたパートナーシップは終わりを迎える。レッドブルが2007年にフェラーリからルノーへエンジンを変更した時に、この成功を予見できたものはだれもいない。
実際、ルノーがレッドブルの成功に寄与した部分は大きい。特にブロウン・ディヒューザーの成功はルノーの力なしには、これほどの成功はなかった。
これによりレッドブルはフェラーリのPUを搭載するしか選択肢がなくなった。
一方、ルノーはPU単体の供給には興味がないことをCEOのカルロス・ゴーンが明確にしている。すなわち彼らはロータスの買収か撤退か二つに一つの選択肢しかない状況である。
ルノーは、歴史的な価値を持つチームに対する分配金の増額をバーニー・エクレストンと交渉中である。これが認められない場合、ルノーはロータスの買収を断念すると思われる。
撤退も止むなしと怖いものなしのルノーは、ルノーがF1に留まり続ける事を望むバーニーと強気の交渉ができる。
交渉の行方によってはロータスが破産手続きに入った後に、ルノーがかなり安い金額でロータスを手に入れる事も考えられる。