スター誕生!マックス 18歳で最年少優勝
まさしく新しいスターが生まれた瞬間だった。マックス フェルスタッペンが優勝したことは特に驚きはしない。彼はトロロッソで素晴らしい走りを見せており、非凡な才能を持っているのは明らかだった。
ただレッドブル移籍後、初のレースで勝つということは誰にも予想できない。
もちろん彼の優勝が幸運に恵まれた結果であることは間違いない。もしメルセデスの二台がオープニングラップで衝突しなければ、マックスの優勝はなかった。
ただ幸運に恵まれれば誰でも優勝できるわけではない。F1で優勝するにはとてつもない才能が必要であることは間違いない。
F1に来るドライバーは全て才能がある。それが大前提なのだが、優勝するにはその中でもさらに飛び抜けた才能がなければならない。
このレース以前でもその才能を見せていたマックスだが、この優勝でそれを証明した。
なによりレースの勝ちっぷりが素晴らしい。2位のライコネンに終始後ろから攻められ続け、何回も彼のアタックを退け続けた。
もちろんこのサーキットは追い抜きが極めて難しい。最終コーナーの立ち上がりでミスをしなければ抜かれることは先ずない。
だがいうのは簡単だが、それをやり続けるのは難しい。20周以上にわたりライコネンから攻められて、常にミスをせずに走ることができるのは、彼がマシンを完全にコントロールしているからである。
たった一回ミスをした瞬間にライコネンに抜かれる。そういうプレッシャーを18歳の若いドライバーがはねのけるのは簡単ではない。
しかもである、決勝レースでは事前の予想よりはるかにタイヤに厳しいレースとなった。最後の最後にピレリタイヤの崖が来てもおかしくはない。
そんな厳しいタイヤの状態であった。もちろんタイヤが厳しかったのはライコネンも同じである。だが追う方より追われる方が難しいことは間違いない。
そんな厳しいギリギリの状態で、ワールドチャンピオンを抑えて勝つのであるから、彼の才能に疑いの余地はない。
このレースをライブで見られた人は幸運である。まさしく歴史的瞬間の生き証人になったのであるから。
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