物議を醸し出しているマクラーレンのリアサスペンションだが、FIAの見解は合法のようである。
マクラーレンのリアサスペンションを見たあるチームは、FIAにサスペンションアームのパーツ数に関する合法性を問い合わせた。サスペンションの部品は最大6個と定められている。
関係者からの話によると、FIAはマクラーレンのデザインは完全に合法であると判断しているようだ。とはいえそれがレースでの抗議の対象にならないかどうかは別問題である。
またFIAがこれを問題なしとするならば、他のチームは当然開発をする。
フェラーリのテクニカル・ディレクターであるジェームス・アリソンは「これは興味深いので、詳しく見てみたい。まだインターネットでの不明瞭な写真しか見ていない」と話した。
ウィリアムズのチーフ テスト サポートエンジニアのロッド・ネルソンは、もしFIAがOKというなら風洞実験を開始すると述べた。
「興味のある他のチームのパーツを風洞実験で試してみることになる。マクラーレンのリアサスペンションは特に際立っていて、FIAが合法とするならば、これを風洞で試さないのはありえない」
ネルソンはこれがディフューザーへの空気の流れを補助すると確信している。
「これはディフューザーの効率を高めると想像できる。今年最も大きな問題の一つが昨年までは許されていたリアのミドルウィングだ」
「このパーツはこれ自身ではダウンフォースを生み出さないのだが、ディフューザーの働きを大きく助けることができ、低い車高時にストールすることを防ぐ」
「マクラーレンのサスペンションアームはそのような効果があると思う。そうであればディフューザーをもっと使うことができる」