開幕戦での失格にはなったが2位のリカルドに続き、今回もベッテルが3位表彰台。さすがはレッドブルである。
プレシーズンテスト終了直後に、この2戦の結果を予想できていたという人はいない。
パワーユニット自体はまだまだメルセデスに劣るのは否めない。レッドブルは80馬力足りないと嘆いている。だが80馬力も不足していて3位というのもまたすごい。彼らはコーナーでその差を詰めている。予選でもメルセデス二台の間にマシンを滑り込ませたベッテル。雨に助けられた面があったのは間違いないが、それでも遅いマシンではこの結果は望めない。
さらにレース中盤ではロズベルグについて行ける場面もあり、確実に差は縮まっていると感じさせてた。
実は不思議なことだが差が大きいほど、その差を詰めるのは難しくない。差が大きいと言うことは、根本的に間違っているということで、その原因さえわかれば対策をするのは時間の問題である。そしてかかる時間はかけられるリソースの大きさにかかってくるので、その点でレッドブルには問題がない。
それにリカルドがレース終盤にペナルティなどがあったが、トラブルもなく走れていたのも好材料である。彼らのボディカウル後端の冷却補助用の穴は他と比較して小さい。その状態でこの酷暑のマレーシアをベッテルが完走したことは、すばらしい成果である。このレースで完走できるということは、他のレースでも完走できるポテンシャルがあるということである。それが確認できただけも、レッドブルとルノーにとってマレーシアGPに来た理由がある。
しばらくはメルセデスの支配が続くだろうが、レッドブルは今年も侮れない存在である。