
2014年第7戦のカナダGP決勝レースが開催されて、レッドブルのオーストラリア人 ダニエル・リカルドが自分自身の初優勝をかざった。
ポールポジションからスタートのロズベルグは蹴り出しは悪くなかったが、その後の加速でホイルスピンして失速。ハミルトンにかわされかけたが1コーナーで強引にインに飛び込み、ハミルトンを押し出す形でトップをキープ。ハミルトンはコース外に追い出される形でベッテルに2位を奪われる。
スタート直後のターン4でマルシアのチルトンがコントロールを乱して、チームメイトのビアンキに接触。ビアンキは外側の壁にクラッシュして、セーフティカーが展開される。
セーフティカーあけに、ハミルトンはベッテルを抜いて、これでメルセデスが1位と2位を独占。その後は、いつものようにメルセデスが大きくリードする展開だったが、ブレーキとパワーを失うトラブルが出て大きく大きくペースダウン。2度目のタイヤ交換時にロズベルグをかわして待望のトップにたったハミルトンだったが、直後からブレーキトラブルが酷くなり、そのままリタイヤとなった。
ロズベルグはトラブルを抱えペースを落としつつも終盤までリードを保っていたが、残り2周でリカルドにかわされて2位に終わる。
リカルドはスタート直後は6位だったが、徐々に順位を上げて、2回目のタイヤ交換でチームメイトのベッテルをかわした。結果的にこれがリカルドの大きな勝因になった。
その後、リカルドは1ストップで2位を走るペレスに追いつくも、メルセデスのパワーユニットを搭載し、ストレートの速いペレスを追い抜くことができなかった。だがペレスも徐々にブレーキが厳しくなり、1コーナーでリカルドがパスし、そのままトップスピードの伸びない(!)ロズベルグをかわして、優勝した。
残り1周で、ペレスが早めにブレーキをかけながら、進路を変えたことでマッサと接触し、大きなクラッシュ。セーフティカーが導入され、リカルドはそのままゆっくりとフィニッシュラインを超えて、初優勝。
3位はチームメイトのベッテル。彼はリカルドよりも早くタイヤ交換したものの、タイヤの温まりが悪く、リカルドにかわされることになった。
小林可夢偉はサスペンショントラブルでリタイヤとなった。
【2014 Rd.7 カナダGP 決勝結果】
順位 |
カーナンバー |
ドライバー |
チーム |
周回数 |
Time/差 |
タイム差 |
リタイヤ理由 |
1 |
3 |
Daniel Ricciardo |
Red Bull |
70 |
1時間 39分 12.830秒 |
|
|
2 |
6 |
Nico Rosberg |
Mercedes |
70 |
4.236 |
4.236 |
|
3 |
1 |
Sebastian Vettel |
Red Bull |
70 |
5.247 |
1.011 |
|
4 |
22 |
Jenson Button |
McLaren |
70 |
11.755 |
6.508 |
|
5 |
27 |
Nico Hulkenberg |
Force India |
70 |
12.843 |
1.088 |
|
6 |
14 |
Fernando Alonso |
Ferrari |
70 |
14.869 |
2.026 |
|
7 |
77 |
Valtteri Bottas |
Williams |
70 |
23.578 |
8.709 |
|
8 |
25 |
Jean-Eric Vergne |
Toro Rosso |
70 |
28.026 |
4.448 |
|
9 |
20 |
Kevin Magnussen |
McLaren |
70 |
29.254 |
1.228 |
|
10 |
7 |
Kimi Raikkonen |
Ferrari |
70 |
53.678 |
24.424 |
|
11 |
11 |
Sergio Perez |
Force India |
69 |
1 lap |
1 lap |
|
12 |
19 |
Felipe Massa |
Williams |
69 |
1 lap |
0.150 |
|
13 |
99 |
Adrian Sutil |
Sauber |
69 |
1 lap |
109.540 |
|
14 |
21 |
Esteban Gutierrez |
Sauber |
64 |
6 laps |
5 laps |
|
リタイヤ |
|
8 |
Romain Grosjean |
Lotus |
59 |
11 laps |
5 laps |
リアウィング |
|
26 |
Daniil Kvyat |
Toro Rosso |
47 |
23 laps |
12 laps |
ギアボックス |
|
44 |
Lewis Hamilton |
Mercedes |
46 |
24 laps |
1 lap |
ブレーキ |
|
10 |
Kamui Kobayashi |
Caterham |
23 |
47 laps |
23 laps |
サスペンション |
|
13 |
Pastor Maldonado |
Lotus-Renault |
21 |
49 laps |
2 laps |
パワーユニット |
|
9 |
Marcus Ericsson |
Caterham |
7 |
63 laps |
14 laps |
ターボ |
|
17 |
Jules Bianchi |
Marussia |
0 |
70 laps |
7 laps |
事故 |
|
4 |
Max Chilton |
Marussia |
0 |
70 laps |
0.000 |
事故 |