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F1GPの行方

F1は世界的なビッグイベントである。しかも毎年決まった都市を訪れて開催する。これは4年に一度で、一度開催したら次の予定がないサッカーのワールドカップやオリンピックとは違うF1の特徴である。   その特徴から多くの開催希望があるのであるが、大規模な移動が必要なF1の場合、年間20戦以上、開催することは物理的にも体力的にも契約的にも難しくなる。そこでF1GPの開催権争奪競争が始まる。そしてそれはバーニー・エクレストンの思うつぼである。 今年のカレンダーは決定済みであるが、来年以降のF1に関しては再び波乱が起きそうである。インドGPと韓国GPが消えた2014年シーズン。来年以降はどうなるのであろうか? まずは危機に瀕しているのがドイツGPである。伝統あるドイツGPの苦境はニュルブルクリンクの経営難が大きな理由である。このニュルブルクリンクが入札に出されていて、それにあのバーニー・エクレストンも参加しているのだが、どうも彼の入札は不調に終わったようだ。転んでもただでは起きないバーニーなので、安い価格で入札したのは間違いないと思う。 なぜならニュルブルクリンクの価値はF1GPを開催するかどうかで、大きく変動し、それは彼が決めることができるからである。 結果的にバーニーが入札に失敗し、ニュルブルクリンクがF1を開催できないとドイツGPは危機に瀕する。というのも、もう一つの開催地であるホッケンハイムも資金難で隔年開催しかできないからである。そうするとドイツGPは他のGPと隔年開催となる可能性もある。 インドGPは2014年は開催を見送り、2015年から戻ると伝えられていたが、それも難しい情勢である。これにはインドの税制問題がある。バーニーからすると成長著しいインド市場を見逃したくはないが、お金のことでは簡単に妥協する彼ではないので、インド政府が譲歩するまでは、インドGPの復活はないだろう。 韓国GPに関してもバーニーは復活を望むと述べてはいるが、それはあくまでも彼らがお金を払えばという条件付きであり、恐らくそれは実現しない。 新しく開催されそうなのが、アゼルバイジャンである。アゼルバイジャンがどこにあるのか、知らない方も多いはずである。 カスピ海沿岸に位置するアゼルバイジャンは石油が産出され、昨今の原油価格の高騰により経済成長著しい国の一つである。彼らはスペインのサッカー1部リーグのクラブの胸スポンサーにもなっており、今回のF1GP誘致は国の知名度を上げるための絶好の機会になる。 またロングビーチがF1カレンダーに戻ってくるという報道もある。かつてはUS WEST GPとして開催されていた、港町のストリートサーキットは長いストレートあり、アップダウンありで大好きなサーキットの1つでした。それがF1カレンダーに戻ってくればいうことはありません。アメリカで二つ目のGPを開催したいバーニーも大喜びでしょう。 ただ一つ大きな問題がある。それは開催権料。同市は現在、インディーカーシリーズを開催しているが、その開催権料はおよそ2億円程度といわれている。F1を開催するとなるとその10倍近くは必要となる。それをロングビーチ市が支払えるか。そこが一番の問題になる。もちろんF1を開催すると世界的な知名度が急上昇するのは間違いないが、その金額と価値が見合うかは個々の事情により異なる。 アゼルバイジャンやバーレーン、シンガポールなどはその程度のお金でF1が開催でき、知名度が上がるなら安いと考えて、喜んで支払う。数十億円で世界中に国の名前が露出されるのであるから、考えようによってはとても安い。ただロングビーチ市がそれだけのお金を税金から支出することを、市民が喜んで支援するかどうかは、また別の問題である。

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